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2020.06.27

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年6月パート3

こんにちは。院長の齊藤です。

今回は東洋医学の「気」について考えています。

 

「気」の素材は

前回、「気」は食べ物自然の空気両親から出来ていると紹介しました。

 

食べ物からできる「気」

人はエネルギー補給のため飲食物を得なければ、生きていけませんね。

東洋医学で考える体の中の食べ物の通り道を紹介していきます。

今も昔も食べ物は「口」から入ります。

次に「胃」で消化され→次いで、「小腸」へと運ばれます。

東洋医学では、

「小腸」の次に運ばれるのは、栄養のある物質が→「脾」へ(この栄養のある物質を水穀の精微すいこくのせいびと呼びます)、

一方、不要なものは「大腸」と膀胱」へと運ばれます。

 

「口」からは食べ物の他に空気(酸素)(この空気のことを清気せいきと呼びます)を取り込まれますね。

酸素は「肺」へ運ばれ、「脾」の中で生成された「気」と混ざり合い

「宗気」という名の「気」に変化します。

また、栄養物質が運ばれる「脾」からは、「衛気」「営気」という名の「気」が生まれます。

そして、両親から与えられた気(先天の気)は、一度「腎」に蓄えられたのち、

「脾」にある「気」と混ざり「元気」という「気」を作り出します。

 

現代の現実的な食べ物の流れとは違うところがありますが、

東洋医学では、上記のような流れで「気」が生成されると考えられています。

 

下記のような模式図に表すと、少し整理ができるかもしれませんね。

「気」の生成

 

 

※ここでは入門者のための解説のため、

東洋医学的な「気」の種類を増やさないように省略している「気」も多数あります。

また、前回紹介した4つの「気」(元気・衛気・営気・宗気)については、

解りやすくするために全て「気」と表現しているところもあります。

 

 

 

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