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2022.01.01

謹賀新年 今年も宜しくお願いします!

新年、明けましておめでとうございます。

2022年が皆様にとりまして幸せな年になりますよう心からお祈り申し上げます。

 

今年の干支である「みずのえとら」は中村璋八著の五行大義ごぎょうたいぎ(明徳出版)の「壬」と「寅」の解説から読み解くと、

みずのえ」は、陰気が、陽気をはらんで、規則正しく、芽生えることである。

「寅」は移(うつす)であり、また引(ひく)と言っている。物の芽が、ようやく地面から出て、引っ張りだして、これを伸ばし、地より移し出すことである。淮南子には「寅とは、動き始めて生ずるのである。」と言い、・・・

とあり、新しい芽が成長する。新しい日常が始まる。ようなイメージを抱く事ができ、何事にも始まりの年になって欲しいと希望するものです。

齊藤はりきゅう整骨院は、これまでの経験を糧に様々なことに挑戦して、皆様に必要とされるよう努めてまいります。

2021.12.31

今年も1年間ありがとうございました

今年もお世話になりました

感謝とお礼の気持ちとして、今年来院していただきました皆様へクリスマスカードと共に下記の内容のお手紙をお送りさせていただきました。

 

2021年も残りあとわずかとなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨年1月にはじめて国内でCOVIT-19の感染者が確認され、丸2年が経過しようとしています。今年は、昨年と異なり感染拡大がありながらも行動の試行錯誤によって、ウイルスとの共存が少しずつ出来始めたと感じております。

鍼灸・柔整業界では、インターネット配信を中心に、研修や学術大会の開催など徐々に活気を取り戻しております。しかし、ネット配信では画面越しのため、その場の雰囲気や空気感が伝わらないこと、特に実演などの場面では、直接見る事、触れる事が出来ない為の物足りなさなどは否めませんでした。しかしながら、開催されたことに意義を感じながら参加してまいりました。

プライベートでは、数年前から始めた山登り。今年は一人で登るソロ登山、山から山へ渡り歩く縦走登山、夜は静寂の中綺麗な空に包まれ、朝は早朝から御来光に感動した山小屋泊など、昨年までと一味違う登山の楽しみ方を見つける事が出来ました。

簡単ですが、このようなに今年も皆さまのおかげで一年を過ごす事が出来ました。本当にありがとうございました。これからも宜しくお願い致します。

これから冬本番、ウイルスとの戦いもまだまだ続きそうです。

楽しい生活を送るためにも、感染予防対策は油断せず行いたいものです。

末筆になりますが、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

2021年12月吉日

2021.01.04

新春のお慶び申し上げます

新年、明けましておめでとうございます。

2021年が皆様にとりまして幸せな一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

新年にあたり、「心」新たに1日1日を大切にしながら施術に努めてまいります。

2021年は丑年、

一歩一歩確実に前進していく年にしてまいります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2020.07.13

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年7月パート1

みなさん、こんにちは。齊藤です。

 

今月も花巻市にある、「ココ・アルバ」さんで東洋医学と健康についてお話ししてきました。

先月から「気・血・津液・精」について解説してきました。

その続きになります。今回からは「血」についての解説が始まります。

 

けつ」はどこでどのように出来る?

「血」は栄養素の含んだ赤い液体のことでしたね。→こちらで確認♪

全身に行き渡ることによって体に栄養を与え、潤いを与えていきます。

顔色が良かったり、肌の艶やかさに関係していますね。

そして、その栄養で全身を潤しています。

それでは、「気」と同じように、どこで何から作られているのかを考えて見ましょう。

 

「血」も主に食べ物から作られていると考えらています。

※その他には精が変化して作られています。

 

飲食物から出来る「血」

「気」と同じように「血」も食べ物から作り出されます。

※「気」作られ方の項はこちらを確認♪

食べ物は口から入り→胃に送られ消化され→小腸へ。

小腸では栄養素と食べ物のカスに分けられ、栄養のある物質は「脾」に送られ、

食べ物のカスや余分な水分は排出するため、大腸や膀胱へ送られます。

 

栄養のある物質が送られてきた「脾」では、

栄養素から栄気えいきが作られましたね。 →「栄気」についてはこちらで確認♪

また、この栄養のある物質を水穀すいこく精微せいびとも呼びました。 水穀の精微の確認♪

この「栄気」と「津液しんえき」(津液については後述)から「血」が作られます。

ここの過程では、「心」という臓器の力も借りることになりますが、ここでは割愛します。

 

もう一つの「精」が変化して作られることについては、

せい」の時に詳しく見ていく事にします。

 

それでは、次に「血」の働きを見ていきましょう。

 

 

 

 

2020.06.29

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年6月パート5

こんにちは。院長の齊藤です。

今回は、「気」についての最後の項目です。気の動き方について見ていきましょう。

 

「気」の運動について

以前、気の動き方については、昇る・降りる・出る・入る。と紹介しました。こちらで確認♪

※まだ紹介していない「気」(臓腑の気)も出てきますが、気軽に読み進めていただきたいと思います。

パート3で紹介した動きについてはこちらで確認♪

 

昇る:上方向への運動とは

例えば、

食べたものが胃から小腸→脾へ運ばれ、そこで出来た水穀の精微を肺のある胸部へ挙げる働きのある「脾気」の動き事を表します。

 

降りる:下方向への運動とは

例えば、

胃には、食べ物から栄養分を取り除いたカスを下の方向(小腸など)に下ろす運動の特性がありその働きを表します。

 

出る:外側への運動とは

例えば、

肺には、体内の余計な気(濁気)を排出するような外向きに働く力(肺気)があり、この働きを表します。

 

入る:内側への運動とは

例えば、

脾気には上方向への他に、血に対しても働きがあり、

出血がおこらないようにする内側への働きがあります。(気の固摂作用の運動方向)

 

昇降出入しょうこうしゅつにゅう

上記のように、「気」には基本的に昇る・降りる・出る・入る、の動きがあり、

たえず全身を動きながら巡っていることがわかります。陰陽で分けると、

動きまわり活動的であることから気は陽に属します。

そして、この4つの気の動きは「昇降出入しょうこうしゅつにゅう」と呼ばれています。

また、この昇降出入の運動のことを気機ききとも呼びます。

次のようなイメージでしょうか。

気機

 

次は「けつ」について見ていきたいと思います。

 

 

 

 

2020.06.28

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年6月パート4

こんにちは。院長の齊藤です。

前回は食べたものがどのような過程を経て「気」が作り出されていくのかを確認しました。

今回は次の事について見ていきましょう!

 

「気」はどこで何をしてる?

元気(主に両親から)・宗気(酸素と食べ物から)・衛気(食べ物から)・営気(食べ物から)

の4つの「気」のその後について見ていきます。

 

元気げんき:「腎」から全身にくまなく行き渡り、臓腑を活動させる働きを持っています。

      もっとも重要な「気」

宗気そうき:脾で作られた「気」と、呼吸によって得られた酸素を胸で合体して作られる「気」。

       呼吸の働きや血行の流れに関与しています。

衛気えき:脾で作られた気の一部が体表に分布し、全身を保護する。

       また汗腺を開閉し体温調節する。

       その他にも脈の外などにも分布し内臓を守ったり保温する働きを持っています。

営気えいき:脾の働きによって作られ、脈の中に入り、全身を栄養する働きがある。血液の一部でもあります。

 

「気」の分布、流れ

 

 

さて、6月パート2で紹介したように、気の働きには5つあります→こちらをどうぞ♪

それぞれ、どのような働きを表しているのかを紹介していきます。

○栄養などの物質を運ぶ→これを推動作用すいどうさよう

○体を温め      →これを温煦作用おんくさよう

○外から体を守る   →これを防御作用ぼうぎょさよう

○物質の漏れを防ぐ  →これを固摂作用こせつさよう

○物質を変化させる  →これを気化作用きかさよう

と呼びましたね。

推動作用は、物質を運ぶことから宗気・元気などがその働きで、全身に運ぶ働きのある「気」が当てはまります。

温煦作用は、体を温めることから衛気・元気などの組織を温める「気」が当てはまります。

防御作用は、体を守ることから衛気などの防御する「気」が当てはまります。

固摂作用は、漏れを防ぐことから衛気などの「気」が当てはまります。

気化作用は、物質を変化させる「気」で、まだ紹介していない「臓腑にある気」などが当てはまります。

※これらの作用は、「気」全体に当てはまる作用であり、固有の気の特徴を表しているものではありません。

なかなか慣れないかもしれませんが、読み進めていく中で親しんでいただきたいと思います。

 

次は、「気」について最後の項目になります。「気」の動き方についてもう少し詳しく見ていきましょう。

 

 

2020.06.27

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年6月パート3

こんにちは。院長の齊藤です。

今回は東洋医学の「気」について考えています。

 

「気」の素材は

前回、「気」は食べ物自然の空気両親から出来ていると紹介しました。

 

食べ物からできる「気」

人はエネルギー補給のため飲食物を得なければ、生きていけませんね。

東洋医学で考える体の中の食べ物の通り道を紹介していきます。

今も昔も食べ物は「口」から入ります。

次に「胃」で消化され→次いで、「小腸」へと運ばれます。

東洋医学では、

「小腸」の次に運ばれるのは、栄養のある物質が→「脾」へ(この栄養のある物質を水穀の精微すいこくのせいびと呼びます)、

一方、不要なものは「大腸」と膀胱」へと運ばれます。

 

「口」からは食べ物の他に空気(酸素)(この空気のことを清気せいきと呼びます)を取り込まれますね。

酸素は「肺」へ運ばれ、「脾」の中で生成された「気」と混ざり合い

「宗気」という名の「気」に変化します。

また、栄養物質が運ばれる「脾」からは、「衛気」「営気」という名の「気」が生まれます。

そして、両親から与えられた気(先天の気)は、一度「腎」に蓄えられたのち、

「脾」にある「気」と混ざり「元気」という「気」を作り出します。

 

現代の現実的な食べ物の流れとは違うところがありますが、

東洋医学では、上記のような流れで「気」が生成されると考えられています。

 

下記のような模式図に表すと、少し整理ができるかもしれませんね。

「気」の生成

 

 

※ここでは入門者のための解説のため、

東洋医学的な「気」の種類を増やさないように省略している「気」も多数あります。

また、前回紹介した4つの「気」(元気・衛気・営気・宗気)については、

解りやすくするために全て「気」と表現しているところもあります。

 

 

 

2020.06.23

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年6月パート2

こんにちは。院長の齊藤です。

今月のテーマ「気・血・津液・精」でしたね。

今回は「気」について少し詳しく見ていきます。

 

東洋医学の「気」とは何でしょう?

日本語には「気」という文字のつく言葉がたくさんありますね。

気持ち・気が合う・気持ち・気分・気が楽だ・やる気・空気・山の気・気鬱・気移り・気構え・・・など、

心の動きのなど精神的な要素があるもの、電気などの目に見えないものに作用するもの、

気圧や天気など自然現象に使うもの、気質、気性など生まれつきの要素があるものなど、

数え切れないくらい「気」という言葉が使われます。

 

この中で、東洋医学ではどのように考えるでしょうか?

まず、「気」は運動性のある物質と捉えています。

その素材は、

     食べ物から、また、自然な空気から、そして、生まれつき両親から。

その働きは、

      ○栄養などの物質を運ぶ体を温める、○外から体を守る

      ○質の漏れを防ぐ、○物質を変化させる

その種類は、

      元気げんき:生まれつき持っている原動力

     宗気そうき:食べ物と酸素が結びついたもの

     衛気えき:体表に分布している気(細菌やウイルスなどから体を守る、全身を温める)

     営気えいき:栄養分を持った気(血液の成分のひとつで全身を養い潤す)

       ※この他にも場所や由来により様々な「気」が存在しています。

その動きは、

       昇る:上方向への運動

       降りる:下方向への運動

       出る:外側への運動

       入る:内側への運動

と考えられています。

まだ概略に過ぎないので、次にもっと少し詳しく見ていきましょう。

 

 

 

 

2020.06.15

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年6月パート1

こんにちは。院長の齊藤です。

今月も第2木曜日の11日、花巻市の「ココ・アルバ」さんを訪問して、お話しして来ました。

ブログ内では、省略した内容についても追加して講座より詳しく解説していきます。

 

今月のテーマは、「けつ津液しんえきせい

講座ではせいについて省略していましたが、ブログでは解説していきたいと思います。

「気・血・津液・精」耳慣れない東洋医学独自の単語が並んでいますね。

これらは、生きていくうえで必要な基本的な要素であり、

これらの言葉を一言で表すと、

:体のエネルギー

けつ:体に栄養を運ぶ

津液しんえき:体を潤す

せい:エネルギー源

と言うことが出来ます。

東洋医学では、これらはバランス良く体内を巡っているもので、

それぞれがお互いに協力しあって生命活動を維持していると、考えられています。

ゆえに、これらのバランスの調子に変化がおこると体に異変をきたしまいます。

 

この中でも特に重要な要素の一つが「

目に見えない物質で、実態もなく軽いもので体全身を巡るが、上昇しやすい特徴があります。

体の広範囲を巡るものの、上昇しすぎても、逆に上昇しなくても異常は起こってしまう。

そして量も大切で、多すぎても少なすぎてもスムーズに巡ることが出来なくなり、

渋滞や停滞につながるとされています。

 

けつ津液しんえき」も重要な要素

けつ」は血液と同じ意味合いを持つが全く同じと考えることはなく、

栄養や酸素を体全体に送る役目があると考えます。

例えば、「けつ」が足りない事を「血虚けっきょ」と言い表しますが、

すぐに貧血に結びつくものではないし、輸血を必要とするものでものない。

血液のように赤血球や白血球、白血球などのように細かな分類はしなく、広い概念で捉えています。

また「津液しんえき」は「けつ」以外の透明な水分を指し、全身を潤す役目があるとされています。

さらに「津液しんえき」は、しんえきに分けられていて、

しんは、身体中を巡るサラサラな水分であり、

えきは、関節内や細胞内などの特定の場所を巡るネバネバな水分という違いがあるとされています。

 

せい」の重要性

せい」には、生まれつき持っている先天性と生まれた後に得る後天性があり、

人の活力の源であり、精神状態にも関係しているとされています。

 

次からは、この「けつ津液しんえきせい」についてもっと詳しくみていきましょう。

 

2020.06.08

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年5月パート6

こんにちは。院長の齊藤です。

 

前回までは、五行学説には、相生と相克という関係があることを確認しました。

今回は、その相生と相克について、具体的にどのような関係があるのかをみてみましょう。

 

五行学説の五行とは、木・火・土・金・水 の五つのグループでしたね。

 

それでは、

「木火土金水」の相生と相克の関係をみていきます

 

相生そうせい」の関係

自然界の「木」を始まりとして考えていきます。

 

「木」は、擦り合うと摩擦により燃えて「火」を生み出します。

「火」は、燃え尽きると「土」を生み出します。

「土」は、堆積していくと、地中で鉱石(金)を生み出します。

「金」は、鉱石などで、冷えると水滴を呼び、「水」を生み出します。

「水」は、種から芽を育てて「木」を生み出します。

 

相生関係

 

 

 

 

 

 

このように、五行の中の一つが、特定の相手を生む(育成、助ける)というような関係で、

木→火→土→金→水と順番に繰り返していく関係であることが分かります。

 

 

相克そうこく」の関係

「相生」と同じように、

自然界の「木」を始まりとして考えていきます。

 

「木」は、「土」に根を張って、養分を奪います。

「土」は、積み上げることにより、川の「水」を堰き止める事ができる。

「水」は、「火」を消す事ができる。

「火」は、「金」を柔らかくしたり、溶かす事ができる。

「金」は、刃物として、「木」を着る事ができる。

相克関係

 

 

 

 

 

 

このように、五行の一つが特定の相手を克する(勝つ、抑制する)というような関係で、

木→土→水→火→金と、順番に繰り返していく関係である事が分かります。

 

次の図のように表すと、整理しやすいですね。

 

相生関係と相克関係

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