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2020.06.08

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年5月パート6

こんにちは。院長の齊藤です。

 

前回までは、五行学説には、相生と相克という関係があることを確認しました。

今回は、その相生と相克について、具体的にどのような関係があるのかをみてみましょう。

 

五行学説の五行とは、木・火・土・金・水 の五つのグループでしたね。

 

それでは、

「木火土金水」の相生と相克の関係をみていきます

 

相生そうせい」の関係

自然界の「木」を始まりとして考えていきます。

 

「木」は、擦り合うと摩擦により燃えて「火」を生み出します。

「火」は、燃え尽きると「土」を生み出します。

「土」は、堆積していくと、地中で鉱石(金)を生み出します。

「金」は、鉱石などで、冷えると水滴を呼び、「水」を生み出します。

「水」は、種から芽を育てて「木」を生み出します。

 

相生関係

 

 

 

 

 

 

このように、五行の中の一つが、特定の相手を生む(育成、助ける)というような関係で、

木→火→土→金→水と順番に繰り返していく関係であることが分かります。

 

 

相克そうこく」の関係

「相生」と同じように、

自然界の「木」を始まりとして考えていきます。

 

「木」は、「土」に根を張って、養分を奪います。

「土」は、積み上げることにより、川の「水」を堰き止める事ができる。

「水」は、「火」を消す事ができる。

「火」は、「金」を柔らかくしたり、溶かす事ができる。

「金」は、刃物として、「木」を着る事ができる。

相克関係

 

 

 

 

 

 

このように、五行の一つが特定の相手を克する(勝つ、抑制する)というような関係で、

木→土→水→火→金と、順番に繰り返していく関係である事が分かります。

 

次の図のように表すと、整理しやすいですね。

 

相生関係と相克関係

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