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2020.05.28

鍼灸師による「東洋医学」解説|20年5月パート3

こんにちは。院長の齊藤です。

 

前回まで、自然界と人のいんようについて考えてみました。

 

<もう少し掘り下げてみましょう>

このいんようの関係は、どちらかが強く、どちらかが弱い。という訳ではなく、

一方が押せば、もう片方は引く。というような強弱を変化させていく関係性が成り立ちます。

 

例えば、

朝、睡眠から目が覚めると、体は睡眠状態から活動状態へ移り変わります。

人の活動も自然界と同じように、

夜=「陰」の状態から昼=「陽」の状態へ少しずつ変化していきます。

そして、昼の活動状態から徐々に夕方にかけて休息へと向かっていきます。

このように、陰と陽の関係ではバランスをとりながら徐々に移行していくのが分かります。

 

仮に、睡眠をとるはずの夜の時間帯に、昼と同じような活動をするとどうでしょう?

体を「陰」の状態にするはずの時間に「陽」の状態を継続していくような日々が続くと、

体は興奮し、目がさえたままで眠れなくなることが推測されます。

また逆も同様に、昼の時間帯に体を動かさずに眠ってばかりいると、

体が「陰」の状態になり、倦怠感がある、元気が出ない、などの状態になることが予想されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月16日ブログの冒頭で「人間は自然の一部である」という考えがあると記したように、

自然界での陰陽の状態に反し、夜更かしなどで夜に体を陽の状態を持続する日々を続けると、

体の陰陽のバランスを崩し、不調を引き起こす原因にもなると考えられます。

 

出来るだけ、

自然界の夜(陰)には、体を休め(陰)

自然界の昼(陽)には、体を動かす(陽)

事を意識した方が良さそうであることが分かりますね。

この生活は、電気のない昔ながらの生活で理に適っているようです。

 

このように「陰陽論いんようろん」では、という概念を使い

体に起こる様々な症状を分析していくことが出来そうである。

 

さて次は、もう一つの古代哲学である五行学説ごぎょうがくせつについてみてみましょう。

 

 

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