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2018.10.26

肩コリと鍼灸1

 鍼灸(東洋医学)での「肩コリ」はどのように考えるのだろうか?

 首から肩、肩甲骨の範囲にかけて筋肉の疲労や緊張により硬くなってしまう状態が続いてしまうことは、前述した通りですが、東洋医学(中医学)では風寒の邪が経絡に入ったり、その経絡を流れる気血が鬱滞することなどによって起こると考えています。馴染みの少ない『経絡』『気血』という単語が出てきたので、簡単に補足すると

 経絡とは:人体の内外・上下を連絡させることにより、気血の運行を可能にする通路。「経」とは経路の意味で、人体を縦に走る幹線路である。また「絡」は網路の意味で、全身にくまなく分布している経の分支である。この経と絡とを総称して経絡という。(中医基本用語辞典より一部抜粋)

 気血とは:気と血に分けられる。気:①人体を構成し、人体が生命を維持するための基本的物質の1つ。すなわち体内を流動する精微な栄養物質のこと。②臓腑の生理機能のこと。呼吸を主り、血の運行をコントロールする。(以下省略)血:血は脈管中を運行する赤い液体、すなわち血液のことである。〜中略〜この血は脈管中に注いで全身を運行し、全身の皮毛・経絡・筋骨・臓腑などすべての組織器官に栄養を与える。(以下省略)(中医基本用語辞典より一部抜粋)

と、なります。また、風寒につきましては後述します。(次回以降)

 この気血が滞ることなくスムーズに流れていると全く問題はないのだが、前述した同じ姿勢、ストレス、運動不足などで、その流れに鬱滞が起こるといわゆる肩コリの状態が現れることになる。次は、この気血が滞る原因を東洋医学(中医学)的に見ていきたい。

 

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